【書評】佐々木常夫著「働く君に贈る25の言葉」 新社会人だけじゃなく、ブロガーにも読んでほしい一冊。

勉強


こんばんわ、水曜日のけんぽくです。

週の真ん中水曜日、社畜の皆さん折り返し地点ですよ!

今日も上司に詰められ消耗しまくりですが、そんな社会人に向けて佐々木常夫氏の名著「働く君に贈る25の言葉」をレビューしてみるよ!

レビューという名の読書感想文だけどね!



佐々木常夫氏について

1969年東大経済学部卒業、同年東レ入社。自閉症の長男を含め3人の子どもを持つ。
しばしば問題を起こす長男の世話、加えて肝臓病とうつ病を患った妻を抱え多難な家庭生活。一方、会社では大阪・東京と6度の転勤、破綻会社の再建やさまざまな事業改革など多忙を極め、そうした仕事にも全力で取り組む。
2001年、東レ同期トップで取締役となり、2003年より東レ経営研究所社長となる。
2010年(株)佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表。
何度かの事業改革の実行や3代の社長に仕えた経験から独特の経営観をもち、現在経営者育成のプログラムの講師などを勤める。
社外業務としては内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授 などの公職を歴任。

「佐々木常夫」公式ホームページより

佐々木常夫 オフィシャルWEBサイト│プロフィール

いつの間に公式HPなんて出来てたんや・・・。

略歴を見ただけでも分かるエリートビジネスマンですが、それ以上に家庭環境が波乱万丈すぎる。こんなんでまともに仕事し続けられたなんてスーパーマンやんけ!でも、そんな経験をしてきた著者だからこそ、この本の中の語り口は優しく、なんとなく慈愛に満ちたものを感じます。

 

この本は、新社会人になった甥に向けて叔父である著者が手紙という形でさまざまな言葉を贈るという構成になっております。読むと分かるのですが、本当に優しい親戚のおじさんって感じの語り口調。

最近のビジネス本って「〜である!」とか「〜すべき!」って感じで断定的に迫ってきますが、そういうのに疲れた人にもおススメ。

「働く君に贈る25の言葉」目次

1.強くなければ仕事はできない。優しくなければ幸せにはなれない。

2.「目の前の仕事」に真剣になりなさい。きっと、見えてくるものがある。

3.欲をもちなさい。欲が磨かれて志になる。

4.「それでもなお」という言葉が、君を磨き上げてくれる。5.君は人生の主人公だ。何ものにもその座を譲ってはならない。

6.3年でものごとが見えてくる、30歳で立つ、35歳で勝負は決まり。

7.プアなイノベーションより、優れたイミテーションを。8.仕事で大切なことは、すべて幼い時に学んでいる。

9.よい習慣は、才能を超える。

10.すぐに走りだしてはいけない。まず、考えなさい。

11.「思い込み」は君を間違った場所へ連れていく。

12.事の軽重を知る。それがタイムマネジメントの本質だ。13.書くと覚える、覚えると使う、使うと身に付く。

14.言葉に魂を吹き込むのは、君の生き方だ。

15.本物の重量感を知りなさい。

16.せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ。

17.自立した人間になりなさい。

18.上司の強みを知って、それを生かしなさい。

19.リーダーとは、周りの人を元気にする人。

20.信頼こそ最大の援軍。

21.君の幸せのために、弱い人を助けなさい。

22.自分を偽らず、素のままに生きなさい。

23.逆風の場こそ、君を鍛えてくれる。

24.運命を引き受けなさい。それが、生きるということです。

25.人を愛しなさい。それは、自分を大切にするということです。

流石に全ての項目の感想を書くのは時間が足らないです笑

なので、この記事を書くために読み返してみて「今」の自分に刺さった項目をいくつかご紹介していきます。

 

7.プアなイノベーションより、優れたイミテーションを。

仕事ができるできないかは、「能力の差」よりも「仕事のやり方」(=勝利の方程式)の差が大きい。正しい仕事のやり方を身につければ、少しくらいの能力の差は克服することができる。正しい仕事のやり方を身に付けるために、まずは「できる先輩」を研究しなさい。凡を極めて、非凡に至る。これこそ、人が成長する秘訣である。

けんぽくも先月からブログを始めてみて、改めてこの大切さに気づきました。お手本となる人を見つけ、その人を徹底的にパクる。そうすると本当に成長できるスピードが違います。それこそ「おぉ、俺成長してるやん!」て実感できるくらい。

「凡を極めて非凡に至る」良い言葉ですねぇ。

 

 12.事の軽重を知る。それがタイムマネジメントの本質だ。

会社の仕事は雑務の塊。時間は有限で、体力や集中力にも限りがある。ゆえに、いい仕事をしようと思ったら「最小投資」で「最大効果」を求めなければならない。手を抜くべきところでは、手を抜くべきなのだ。

これもブログを書くようになって改めて意識するようになった点。最小の投資で最大の効果を得るために、どうしたら良いかを考える。まさにブログ運営も一緒ですね。そして今の自分にもっとも刺さったのが次の言葉。

 

5.君は人生の主人公だ。何ものにもその座を譲ってはならない。

しっかりとした人生観をもつか、もたないかで、人の人生には大きな差が生まれる。できるだけ若いうちに自分にとって大切なものを見極めて、そのために仕事をコントロールする意思を固めなさい。

油断すると、「会社の仕事」に自分の人生の主役を奪われてしまう時があります。日々の仕事に追われ、本来家族や友人・恋人と過ごすための時間も会社のために費やす。それって本当に自分の人生生きてるの?と30才を目前に改めて気付かされました。自分の人生を生きていけるよう力を付けましょう。多くのブロガーさんを見てると、このことの大切さに改めて気付かされます。

 

新社会人にも、ブロガーさんにも

もっというと働く全ての人に読んでもらいたい良著!

小手先のテクニックや仕事術本なんか読むより、この一冊読んだ方がよっぽど勉強になるよ。けんぽくは新社会人になった時にこの本を買いましたが、それから8年間定期的に読み返す度に、その時の自分に刺さってくる部分が見つかります。

自分の人生に迷った時や新たな人生のステージを迎えた時に手にとっていただきたい。ずっと手元に置いておきたい一冊です。



見える化ブロガーけんぽくと申します。

『歩く経営企画室』で自称『最強の左腕』

『価値を生み出すお手伝い』をテーマに、あなたに役立つ記事を更新中!

ブログの『見える化』コンサルティングもやってます。

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