こんばんわ、月曜日のけんぽくです。
新年度始まりましたねぇ。
ようこそ新社会人(という名の社畜予備軍)の皆さん。
一緒に消耗していきましょう。
\( ‘ω’)/
今日はイケハヤさんのブログで言及されていた
「起業・独立」をネタに、その1つをピックアップして
深掘りしていきたいと思います。
それでは始まり始まり〜。
きっかけはこの記事
この記事の中でイケダハヤト氏は、「起業・独立で失敗する人の共通点」を8つ挙げています。
1. 「初めての商品・サービス」にコストをかけすぎている。
2. 撤退、方針展開できない。
3. 情報収集能力が絶望的に欠如している。
4. 人を見る目がない。
5. ビジョンを語れない。
6. 助けを呼べない。
7. 儲かることしかやらない。
8. 無駄なところに多大なコストをかけている。
イケダハヤト氏「まだ仮想通貨持ってないの? 」より引用
氏は失敗する人の共通項を個別に8つ挙げていらっしゃいますが
ぼくは、これらは全てリンクしていると考えています。
起業・独立失敗の一番の原因となるのは
1の「初めての商品・サービスにお金をかけすぎている。」
に集約されます。
そしてもっといけないのは、その高コスト商品・サービスを提供する為に
金融機関からお金を借りること。
これがタイトルにもある通り、
起業・独立で失敗したくなければ守るべきたった1つのことです。
起業・独立で失敗したくなければ
創業期に金融機関から融資を受けるのは絶対やめましょう。
よくある失敗のパターン
起業・独立で失敗する、あるあるパターンを
イケダハヤト氏の8つを組み込みながらまとめてみました。
業種はそうですねぇ・・・分かりやすく飲食業でいきましょう。
もちろんもちろん登場人物、エピソード等は全て架空のものですので悪しからず。
Aさんは有名レストランやホテルでシェフを務め独立を決心します。
「多くの人に自分の料理で笑顔になってもらいたい。」
そんな夢を描きながら物件探しを始めました。
家賃はちょっと高いですが、ちょうど理想的な立地の物件を見つけ出すことができ
いよいよ開業に向けて改装工事の見積もりを行います。
「改装工事や食器、食洗機やホールの人件費もろもろ合わせて1,000万か・・・」
ですが、自分の理想の店のためには妥協はできません。
自分の貯金や親族からの援助で200万を用意し、
残り800万をB銀行から融資で調達することにしました。
融資の条件は10年元金均等返済、うち1年間を元金据置期間とするものでした。
※元金据置期間とは、その期間中は利息の支払いのみで、その期間が終了後、元金の返済がスタートすることです。
なのでこの場合ですと、Aさんは9年間で800万円を返済する計画になっています。
B銀行に提出した事業計画はばっちり、自分の腕にもサービスにも自信がある。
少しの不安と大きな期待を胸に、オープンの日を迎えました。
オープンから1年は好立地であることも追い風となりかなり繁盛していきます。
しかし、1年を過ぎたあたりから客足がだんだんと遠のいていき、
オープン2年目にはそれまでの3分の2程度しかお客様が来てくれなくなってしまいました。
最初の1年目で確保した現金も徐々に減り始め、
打開策を打とうと、食材の仕入先やメニュー構成を変更したりして
なんとか利益を確保しようとします。
しかし、そのどれもが根本的な解決には至らずお客様は減るばかり。
お店の家賃と借入金の返済が現金の流出に追い打ちをかけます。
「サービスも味にも自信があったのに、何故なんだ・・・」と
Aさんの焦りは募るばかり。
いよいよB銀行に、追加融資の相談に行きます。
ですが窓口の担当者から
「飲食業は現金商売なので、運転資金のご融資は難しい業種なんですよねぇ。
事業計画では返済に問題ないはずだったのに、どうして売り上げが確保できないんですか?
私共はこの事業計画を基にご融資させていただいているので、きちんと達成していただかないと・・・。」
途方にくれながらも、またお客様は戻って来てくれる!と自分の腕を信じ毎日店を開け続けます。
しかし、非常に競争が激しいのが飲食業界。
3年目を迎える頃には、いよいよ限界を迎えつつあるのでした・・・。
とまあ長々書いてみましたが、こんな悪どい銀行員は
今時(多分・・・)いません。
割と親身に相談に乗ってくれると思います。
イケダハヤト氏の考える8つのうち、1、2、6あたりの要素を
中心にエピソード化してみました。
なんとなくイメージできたでしょうか?
彼の間違いは
「自分の料理を提供するのに800万かけてしまった。」
ことです。
800万の資金を銀行から調達したことで
彼の事業の柔軟性は完全に失われてしまいます。
店舗が上手くいかなくて、別な方法に打って出るなんてことは難しいでしょう。
店を畳んで「キッチンカーで出張シェフ」みたいな事業を思いついたとしても
銀行は簡単に店を畳ませてくれません。
「店の開業資金として融資した」以上、その店の
売上ないしは利益できっちり返してもらいたいのです。
お金を貸している以上当たり前のことですが・・・。
ある意味、銀行と事業計画のために商売をするようになってしまいます。
そんな商売じゃ誰も幸せにすることは出来ませんよ。
今は銀行に頼らなくても資金調達ができる時代。
それこそ今の世の中、クラウドファンディングでもソーシャルレンディングでも、
その気になれば個人でお金を集められる時代です。
独立・起業を考えていて、自分の商品やサービスに
自信があるんであれば、試しにクラウドファンディングで
お金を集めてみれば良いのです。
目標額が達成できれば自信をもってリリース出来るし
資金的な余裕も生まれます。
もし達成できなければ、まだまだ改善の余地があるということです。
加えて、今は創業者向けに補助金、助成金制度も充実しています。
まずは自己資金とクラウドファンディング、補助金なんかを使いながら
小さくリリースすることが失敗しない方法の1つです。
銀行の融資を利用するのは軌道に乗ってから
ここまで金融機関disなポジションで書いて来ましたが、
その事業が成長局面に入った時は
銀行の融資は強力なバックアップとなるでしょう。
設備投資して一気に事業を拡大するといった場合は特に
銀行側としても融資しやすい面もあります。
なにせ事業実績があり、将来予測がしやすいですから。
今は利息も非常に安い時代、そんなにコスト増にはなりません。
加えて金融機関はさまざまな情報やパイプ、ビジネスマッチング機能を持っています。
事業拡大の際には大いに役立つことでしょう。
今日のまとめ
繰り返しますが、創業期に
銀行から資金調達を行うのは愚策です。
やっちゃいけません。
もちろん全ての方が失敗するわけではありませんが、
失敗するリスクは格段に高まります。
事業に柔軟性を持たせ、失敗したら
撤退できるようにする。
もし融資を受けていて返済が滞ってしまえば、
それは社会的な信用の失墜に繋がり次のチャンスを失いかねません。
常に柔軟に事業展開ができ、チャンスに備えられる。
これが創業期の強みでもあります。
その強みを潰さないように。

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