【感想】捨てることで、豊かになる。ミニマリストしぶ著『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』

ミニマリスト


こんばんわ、けんぽく(@kenpokufriends)です。

皆さんは『ミニマリスト』という人々にどのような印象をお持ちでしょうか?

部屋に何にもない人?

無理してモノを捨ててる人?

世捨て人・・・?

おそらく、世間の考える『ミニマリスト』のイメージってこんな感じだと思います。

ぼくもこの本を読むまではそういった認識でした。

しかし、読了後その認識は大きく変わります。

今日はミニマリストしぶ氏の「手ぶらで生きる 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を読みながら、「ミニマリスト」を考えていきます。

 

本著の3行まとめ

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

・本当に大切な1%のために、99%をそぎ落とす

・ミニマリストは『目指すもの』ではなく『至るもの』

・ミニマリストとは究極の自己中心主義者

ミニマリスト『しぶ』氏とはどんな人物か。

恥ずかしながら、この本を読むまで『しぶ』氏の存在をぼくは知りませんでした・・・。

ざっくりわかる、ミニマリストしぶの経歴

進学校を卒業後に浪人するも、大学進学を断念

フリーター生活の最中、ミニマリストに目覚める

”Minimalist”の代表として独立。

持ち物全てをキャリーケース1つに詰めて「旅しながら暮らす」を実現

旅に疲れて、福岡にある4畳半の家で「小さな暮らし」をスタート

引用:ミニマリストしぶのブログ


月間100万pvの人気ブログ「ミニマリストしぶのブログ」を運営するしぶ氏。

4畳半、家賃2万円の部屋に住み、洋服は下着等も含め10数着。1日1食で生活しているため冷蔵庫はなく、月の生活費は総額7万円程度。

本当にこれで生活出来んの?幸せなの?!

と疑問が湧きますが、著者はとても幸せそうです。

 

本著の構成と読み進め方

本著は、しぶ氏が「ミニマリスト」として生きていく中で身につけたノウハウや考え方が50項目に渡り記されています。

そのいずれの項目にも明確な「根拠」があります。

そして、1項目ずつ、自分自身を振り返りなが読み進めることを強くオススメします。

一例を紹介すると

小さい住宅や車を買い、その差額を見栄の消費以外に使えば幸せになれる

これは『幸せとお金の経済学』(ロバート・H・フランク著)という本の結論だ。

本著によると、見栄はDNAに組み込まれた本能で、見栄に従い家や車などステータス争いにつながる物にお金を使う人の幸福度は低いとのことだった。

この事実は、僕自身ミニマリストとして生活する中で体感していたが、経済学の観点から見ても正しかったのだ。

本著 第1章 「暮らしを自由にする」P31より

このように、しぶ氏の記した各項目には、

実体験に加え明確な根拠があります。

もう一度上の引用部分を読み返しながら、あなたの実生活を振り返って見てください。

例えば、友人が「高級車を買った」とか「高級腕時計を買った」「家を建てた」なんて話を聞いたことはありませんか?

その時、あなたはどう思われましたか?

うらやましい?

ぼくも欲しい?

なんであいつが買えたんだ?

嫉妬にも似た羨望、「自分は持っていない、買えない。買わないといけない。」という焦り、不安。

心の何処かに、こういった感情がほんの一瞬でも芽生えるはずです。

ぼく自身も、同じような経験をたくさんしました。

きっと心のどこかで、「あいつと同じもの、それ以上のものを手に入れたい。」という気持ちがあったんじゃないでしょうか。

でもそれって本当に、あなたにとって「幸せな買い物」でしょうか?

「見栄」に囚われてはいなかったでしょうか?

きっとこの記事を読んでいる方は、「ミニマリスト」に関心があるというより「ミニマリストから、より良く生きるヒントを得たい」人だと思います。

であれば、1項目ずつ、時間をかけてご自身の人生や生活を振り返りながら読み進めることをオススメします。

自己理解がミニマリストへの第1歩

なぜぼくが、ここまで自分自身を振り返りながら読むことをおすすめするかというと、

自己理解がなければミニマリストに至れない。

という結論に達したからです。


ミニマリズムは自分の

・幸せに感じるモノ・コト・ヒト

・自分の集中したい、注力したいモノ、コト、ヒト

を『強調』させるために、その他の余白をそぎ落としていく生き方です。

自分が「何に幸せを感じるか?何に集中したいか?」を理解していなければ、余白を削ることはできません。

断捨離で、余分なモノは捨てることができます。

しかし、「断捨離」だけではミニマリストに至れません。

自分自身が「どう生きたいか」を突き詰めていくことで、余分なものをさらに削ぎ落としていくのです。

本著の中でも、そういった実例が紹介されています。

「もしや、ミニマリスト?」

将棋を題材とした漫画「3月のライオン」の第1巻で、主人公の桐山零が住んでるマンションの部屋を見た僕は、思わずそうつぶやいてしまった。

彼の部屋には、布団と将棋盤しか置いてないのだ。

そう、何もない僕の部屋とそっくりだった。

〜 一部省略 〜

繰り返すが、彼に必要なのは布団と将棋盤だけ。

物が増えれば増えるだけ余計なノイズが増え、思考や判断を鈍らせてしまう。

だから、極限まで減らした殺風景な部屋こそが、主人公にとっていちばん将棋に集中できる環境なのである。

将棋に限らず、ひたすら没頭したいなにかがある人は、物を減らすことでパフォーマンスが上がるはずだ。

本著 第5章「思考を自由にする」P156〜P158

この「3月のライオン」の例以外にも、俳優の高橋英樹さんなどの実例が紹介されています。

しかし、それに至るまでには「自分がなにに集中したいか」を理解する必要があります。

「断捨離」は、そこに至るまでの手段に過ぎないのです。

結論:ミニマリストとは究極の自己中心主義者

自己中心的というと、どうしてもネガティブな印象しか出てきませんが、自己中心的でなければミニマリストには至れないと思います。

自分の幸せの追求のため

自分のやりたいことに集中するため

には、

他人の目を気にしない

他人の評価を気にしない

姿勢が大切でしょう。

実際、「4畳半、家賃2万円の部屋に住み、1日1食、いつも同じ服を着ている」って、言葉だけで捉えれば「貧乏苦学生か何かなの?」って感じですからね。

しぶ氏の場合、「自分がやりたいことに集中するため、余白を削ぎ落としていった」結果このような生活様式になったわけですから、他人の目線なんて一切気にしていません。(多分)

まずは、目線を自分自身に置きましょう。

他人の評価とか見栄とか、そういった余計なノイズを取り払い、自分を理解することが幸せなミニマリストライフへの第1歩。

本著の中には、そんな生き方のヒントがたくさん盛り込まれています。


手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

最後に

しぶ氏が「最高にミニマルな本」と称していただけに、記事作成まで1週間近く試行錯誤しました。

しかも「ミニマル」じゃなくて「ミニマム」ってツイートしてるし・・・。

4週目のツイートをしたとき、筆者であるしぶ氏から返信いただけたのはうれしかったなぁ。


正直、自分も他人の評価と見栄にまみれたマキシマムな人間として生きてきました。

20代最後の年は、そんなノイズを取り払って、幸せなミニマリストライフを実践していきたいと思います。

ミニマリストしぶさんから感想をいただきました!

 


嬉しいーーー!!!

今年いちばんのサプライズです!

以上、けんぽくでした!

 

見える化ブロガーけんぽくと申します。

『歩く経営企画室』で自称『最強の左腕』

『価値を生み出すお手伝い』をテーマに、あなたに役立つ記事を更新中!

ブログの『見える化』コンサルティングもやってます。

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